Niconico Live Encorder のカメラ出力設定で、色空間/圧縮のプロパティがデフォルトでYUY2になっている事があります。カメラ側にハードウェアエンコードが搭載されているものが増えましたが、その機能を使うにはこのプロパティをMJPGに変更しておく必要があります。

NLEのカメラを選択して設定-DirectShowの設定-Video Capture Format
USB2.0の帯域内での出力サイズはYUY2だと 800×400程度の30fps が最大になるのですが、MJPGは フルHD(1920×1280)の30fps くらいまで選択が可能になります。解像度フルHDを選択した時にYUY2の場合は、ハードウェアエンコード(MJPG)を利用していないと強制的に10fpsや5fpsまで落とされます。
さて、ここで問題になるのが、C910やC930eやUSB2.0接続を前提としたハードウェアエンコード搭載機器などは、デフォルトがハードウェアエンコードを利用しない設定(YUY2)になっていて、NLEがこのYUY2やMJPGの設定を保持してくれず、NLEを起動するたびにYUY2へ戻されてしまいます。しかもNLEの内部でしか変更できない仕組みです。※XsplitやOBSは保持される。
そこで、自動でMJPGへ変更するアプリを作りました。(配信たん2に同梱、配信たん2の設定で自動起動)

NLEに配置したカメラのレイヤー位置を指定してください。(現在はカメラ1台のみ変更可能)
変更開始ボタンを押すとNLEのプロパティを自動で開いてMJPGに変更してくれます。

ここで動作するか一度確認することをおすすめします。変更開始ボタンを押して確かめてください。
うまく動作するようでしたら、起動直後に開始する、完了したら閉じるにチェックを入れておくと、アプリを起動するだけで自動化されます。
NLEが起動していない時や、失敗した時は停止します。設定を変更する場合はNLEを終了させてください。
動作中はマウスカーソルを動かさないでください。
配信たん2のインストール先フォルダ内にある「SetMJPG.exe」が本体で、単体のアプリとしても利用できます。また、配信たん2の設定-外部配信ツールタブ-NLEの項目に、「SetMJPGをn秒後に起動する」チェック項目があり、NLEが起動する毎にアプリが動作するようにできます。